厚生 年金 計算 計算機

この厚生年金計算ツールでは、平均標準報酬月額と加入期間を入力するだけで、将来受け取れる老齢厚生年金と老齢基礎年金の金額を自動計算します。配偶者がいる場合の加給年金額や、生涯受給総額も確認できます。退職後の生活設計に役立つ必須ツールです。

はじめに - 厚生年金とは?

厚生 年金 計算は、退職後の生活設計において最も重要な要素の一つです。厚生年金は、会社員や公務員が加入する公的年金制度で、老齢基礎年金(国民年金)に上乗せして支給されます。厚生 年金 計算 方法を理解することで、将来受け取れる年金額を把握し、老後の資金計画を立てることができます。

日本の年金制度は「2階建て」と呼ばれ、1階部分が国民年金(老齢基礎年金)、2階部分が厚生年金(老齢厚生年金)となっています。

在職期間中の平均給与(賞与含む月額換算)を入力してください

厚生年金に加入していた月数(例:40年 = 480ヶ月)

年金受給開始年齢の計算に使用します

厚生年金の計算式

老齢厚生年金の計算式(2003年4月以降)

老齢厚生年金 = 平均標準報酬月額 × 5.481/1000 × 加入月数

例:平均標準報酬月額35万円、加入期間40年(480ヶ月)の場合
350,000 × 5.481/1000 × 480 = 920,088円(年額)
月額: 約76,674円

老齢基礎年金(国民年金)

老齢基礎年金 = 795,000円 × (加入月数 ÷ 480)

2023年度の満額: 795,000円(年額)
40年(480ヶ月)加入で満額受給
月額: 約66,250円

加給年金額(配偶者加算)

厚生年金の加入期間が20年以上あり、65歳未満の配偶者がいる場合に加算されます。
2023年度: 年額228,700円(月額約19,058円)
配偶者が65歳になると打ち切られ、配偶者自身の老齢基礎年金に振替加算が行われます。

平均標準報酬月額とは

平均標準報酬月額は、厚生年金加入期間中の標準報酬月額(毎月の給与)と標準賞与額(賞与)を平均したものです。 賞与は月額換算して含めます。実際の年金額は、日本年金機構の「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で確認できます。

日本の年金制度の現状

年金制度の概要

厚生労働省の「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、公的年金制度の加入・受給状況は以下の通りです:

制度加入者数受給者数平均受給額(月額)
国民年金(第1号)約1,431万人-約56,000円
厚生年金約4,537万人約3,686万人約145,000円
共済年金約449万人約290万人約150,000円

出典:厚生労働省「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」詳しくはこちら →

平均年金月額の内訳

厚生労働省の統計によると、厚生年金受給者の平均的な年金額(2022年度)は以下の通りです:

区分老齢基礎年金老齢厚生年金合計
男性(平均)約58,000円約106,000円約164,000円
女性(平均)約54,000円約66,000円約120,000円
夫婦2人分(モデル世帯)約133,000円約90,000円約223,000円

※ モデル世帯: 夫が平均的収入で40年間就業、妻が専業主婦の場合

年金財政の状況

年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の運用状況(2023年度第2四半期末時点):

  • 運用資産総額:約225兆円(過去最高)
  • 累積収益額:約113兆円(2001年度以降)
  • 年率収益率:約3.71%(2001年度以降の平均)

GPIFは世界最大級の年金運用機関であり、国内株式、外国株式、国内債券、外国債券に分散投資を行っています。詳しくはこちら →

所得代替率

所得代替率とは、現役世代の平均手取り収入に対する年金額の割合です。

  • 2023年度の所得代替率:約61.2%
  • 2019年財政検証の見通し:2046年度に約50.8%(経済成長ケースⅢ)
  • 目標:長期的に50%以上を維持

政府は、マクロ経済スライドにより年金額を抑制しつつ、所得代替率50%以上を維持する方針です。厚生 年金 計算を行う際は、将来的な年金額の変動も考慮することが重要です。

厚生年金の計算方法

1. 老齢厚生年金の計算式

老齢厚生年金は、報酬比例部分として計算されます。計算式は加入時期により異なります:

2003年4月以降の期間

年金額 = 平均標準報酬月額 × 5.481/1000 × 加入月数

2003年3月以前の期間

年金額 = 平均標準報酬月額 × 7.125/1000 × 加入月数

※ 2003年3月以前は賞与を含まない計算でした

2. 老齢基礎年金(国民年金)

老齢基礎年金は、加入期間に応じて計算されます:

年金額 = 795,000円 × (加入月数 ÷ 480)

2023年度の満額: 795,000円(年額)、約66,250円(月額)
40年(480ヶ月)加入で満額受給
20歳~60歳までの全期間(40年間)保険料を納付した場合に満額

3. 加給年金額

厚生年金の加入期間が20年以上ある場合、以下の条件で加給年金額が加算されます:

対象者条件年額(2023年度)
配偶者65歳未満228,700円
子(1人目・2人目)18歳年度末まで各228,700円
子(3人目以降)18歳年度末まで各76,200円

※ 配偶者の加給年金額は、配偶者が65歳になると打ち切られ、配偶者自身の老齢基礎年金に振替加算が行われます

4. 平均標準報酬月額の計算

平均標準報酬月額は、以下のように計算されます:

① 各月の標準報酬月額を合計
② 各賞与の標準賞与額を合計し、賞与支給月数で割って月額換算
③ ①と②を合計し、総加入月数で割る

例:月給30万円、賞与年2回(各2ヶ月分)の場合
(30万円 × 12ヶ月 + 30万円 × 4ヶ月) ÷ 12ヶ月 = 40万円(月額換算)

年金受給開始年齢

生年月日による受給開始年齢

厚生年金の受給開始年齢は、生年月日により段階的に引き上げられています:

生年月日男性女性受給開始年齢
1953年以前昭和28年以前昭和33年以前60歳
1954~1956年昭和29~31年昭和34~36年61歳
1957~1959年昭和32~34年昭和37~39年62歳
1960~1962年昭和35~37年昭和40~42年63歳
1963~1964年昭和38~39年昭和43~44年64歳
1965年以降昭和40年以降昭和45年以降65歳

繰上げ・繰下げ受給

年金は、本来の受給開始年齢より早く、または遅く受給を開始することができます:

種類年齢減額・増額率備考
繰上げ受給60~64歳1ヶ月あたり0.4%減額最大24%減額(60歳)
通常受給65歳±0%満額受給
繰下げ受給66~75歳1ヶ月あたり0.7%増額最大84%増額(75歳)

※ 2022年4月より、繰下げ受給の上限年齢が75歳に引き上げられました
※ 繰上げ減額率は、2022年4月以降は0.4%(従来0.5%)に改善されています

繰上げ・繰下げのシミュレーション

月額10万円の年金を受給する場合の比較(生涯受給額は85歳までの合計):

受給開始年齢月額年金年額年金85歳までの総額
60歳(24%減額)76,000円912,000円22,800,000円
65歳(満額)100,000円1,200,000円24,000,000円
70歳(42%増額)142,000円1,704,000円25,560,000円
75歳(84%増額)184,000円2,208,000円22,080,000円

厚生 年金 計算 方法では、繰上げ・繰下げによる年金額の変動も考慮して、自分に最適な受給開始年齢を検討することが重要です。

年金を増やす方法

1. できるだけ長く働く

厚生年金の加入期間が長いほど、年金額は増えます。60歳以降も働き続けることで、年金額を増やすことができます。 70歳まで働いた場合、加入期間が10年延びるため、年金額が約25%増加する可能性があります。

2. 給与を上げる

平均標準報酬月額が高いほど、年金額は増えます。昇進や転職により給与が上がれば、その分年金額も増加します。 ただし、標準報酬月額には上限(2023年度:65万円)があります。

3. 繰下げ受給を選択する

年金の受給開始を遅らせることで、年金額を最大84%(75歳受給開始)増やすことができます。 健康状態や資産状況を考慮して、繰下げ受給を検討しましょう。

4. 国民年金の任意加入

60歳以降、老齢基礎年金が満額でない場合、65歳まで国民年金に任意加入することで、老齢基礎年金を増やすことができます。 保険料(月額16,520円、2023年度)を納付することで、年金額を年間約20,000円増やせます。

5. iDeCo(個人型確定拠出年金)の活用

iDeCoは、公的年金に上乗せする私的年金制度です。掛金が全額所得控除となり、運用益も非課税です。 60歳以降に年金または一時金として受け取ることができ、退職後の生活資金を増やすことができます。

よくある質問 (FAQ)

厚生年金はいつからいくらもらえますか?

厚生年金の受給開始年齢は、生年月日により異なります。1961年4月2日以降生まれの方は65歳から受給できます。年金額は、平均標準報酬月額と加入期間により決まります。厚生 年金 計算ツールを使えば、あなたの状況に応じた年金額を確認できます。平均的な会社員(平均標準報酬月額35万円、40年加入)の場合、老齢厚生年金は月額約7.6万円、老齢基礎年金と合わせて月額約14.4万円が目安です。

平均標準報酬月額の確認方法は?

平均標準報酬月額は、日本年金機構から毎年送られる「ねんきん定期便」に記載されています。また、「ねんきんネット」(https://www.nenkin.go.jp/n_net/)に登録すれば、いつでもオンラインで確認できます。給与明細の「標準報酬月額」欄でも確認可能です。賞与も含めた月額換算値が平均標準報酬月額となります。

加給年金額はいつまでもらえますか?

加給年金額(配偶者加算)は、配偶者が65歳になるまで支給されます。配偶者が65歳になると打ち切られ、代わりに配偶者自身の老齢基礎年金に「振替加算」が行われます(配偶者の生年月日により額が異なります)。子の加給年金額は、子が18歳年度末(高校卒業まで)まで支給されます。

厚生年金に税金はかかりますか?

はい、厚生年金は雑所得として課税対象となります。ただし、公的年金等控除(65歳未満:年額60万円、65歳以上:年額110万円)があるため、年金額が少ない場合は非課税となります。また、年金額から源泉徴収される所得税・住民税は、確定申告により還付される場合があります。厚生 年金 計算 方法では、手取り額を知るために税金も考慮することが重要です。

厚生年金と国民年金の違いは?

国民年金(老齢基礎年金)は、日本国内に住む20歳以上60歳未満のすべての人が加入する1階部分の年金です。厚生年金は、会社員や公務員が加入する2階部分の年金で、国民年金に上乗せして支給されます。国民年金は定額(満額で月額約6.6万円)ですが、厚生年金は給与と加入期間に応じて額が決まります。厚生年金加入者は、自動的に国民年金にも加入しています。

年金は将来減りますか?

年金額は、物価・賃金の変動に応じて毎年改定されます(物価スライド・賃金スライド)。また、「マクロ経済スライド」により、現役世代の人口減少や平均余命の伸びに応じて、年金額の上昇が抑制される仕組みがあります。政府は、所得代替率(現役世代の手取り収入に対する年金額の割合)を50%以上維持する方針ですが、将来的には実質的な年金額が減少する可能性があります。そのため、公的年金だけでなく、私的年金(iDeCoなど)や貯蓄も併せて老後資金を準備することが重要です。