逃げ切り計算機

逃げ切り計算機は、現在の貯蓄額、退職後の年金収入、月々の生活費などを入力することで、老後資金が足りるかどうかを簡単にシミュレーションできるツールです。早期退職を検討している方、定年退職後の生活設計を考えている方に最適です。人生100年時代を見据えた資金計画にお役立てください。

逃げ切り計算機とは?

逃げ切り計算機とは、退職後の生活において、現在の貯蓄額と年金収入で 人生の最後まで経済的に安定した生活を送れるかを判定するためのツールです。 「逃げ切り」とは、老後資金が枯渇せずに人生を全うできることを意味します。

人生100年時代と言われる現代において、退職後の期間は30年以上に及ぶことも珍しくありません。 早めに資金計画を立て、必要に応じて貯蓄額を増やすことが、安心した老後生活への第一歩となります。

計算結果

退職までの期間
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退職後の期間
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退職後の総支出
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退職後の総収入(年金など)
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必要な貯蓄額
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現在の貯蓄での生活可能年数
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逃げ切り計算とは

逃げ切り計算とは、現在の貯蓄額と退職後の収入・支出を考慮して、 人生の最後まで経済的に安定した生活を送れるかを判断するための計算です。

退職後は収入が減少する一方で、医療費や介護費用などの支出が増える可能性があります。 この計算機を使って、早めに老後の資金計画を立てることが重要です。

計算の考え方

  • 退職後の総支出 = 月額生活費 × 12ヶ月 × 退職後の年数
  • 退職後の総収入 = 月額収入(年金など) × 12ヶ月 × 退職後の年数
  • 必要な貯蓄額 = 総支出 - 総収入
  • 不足額 = 必要な貯蓄額 - 現在の貯蓄額

日本の老後資金の現状

金融庁の「高齢社会における資産形成・管理」報告書(2019年)によると、老後30年間で約2,000万円の資金が不足するという試算が示され、 「老後2000万円問題」として大きな話題となりました。

この試算は、夫65歳以上、妻60歳以上の無職世帯をモデルケースとし、 公的年金などの収入が月額約21万円、支出が約26万円として計算されたものです。 月々約5万円の赤字が30年間続くと、合計で約2,000万円の取り崩しが必要になります。詳しくはこちら →

総務省「家計調査」(2023年)による実態

  • 高齢夫婦無職世帯(夫65歳以上、妻60歳以上)の平均支出:約26.8万円/月
  • 平均収入(年金など):約22.4万円/月
  • 月々の不足額:約4.4万円
  • 年間不足額:約52.8万円

総務省統計局「家計調査」 →

平均寿命と退職後の期間

厚生労働省の「簡易生命表」(令和4年)によると、日本人の平均寿命は以下の通りです:

  • 男性:81.05歳(世界第3位)
  • 女性:87.09歳(世界第1位)

65歳で退職した場合、男性は約16年、女性は約22年の退職後期間があります。 90歳まで生きる場合は25年間の資金が必要となります。

また、健康寿命(健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間)は、 男性が72.68歳、女性が75.38歳です(令和元年)。 退職後の約10年間は健康で活動的に過ごせる可能性が高く、 趣味や旅行などにも費用がかかることを考慮する必要があります。詳しくはこちら →

公的年金の受給額

厚生労働省年金局の「令和4年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、 公的年金の平均受給額は以下の通りです:

国民年金(老齢基礎年金)

  • 平均月額:約5.6万円
  • 満額(令和5年度):月額6.6万円

厚生年金(国民年金含む)

  • 平均月額:男性約16.3万円、女性約10.4万円
  • 夫婦2人分のモデル世帯(夫が平均的収入で40年間就業、妻が専業主婦):月額22.4万円

ただし、これらは平均値であり、加入期間や収入によって受給額は大きく異なります。 ねんきん定期便やねんきんネットで、自分の年金見込額を確認することが重要です。詳しくはこちら →

老後の支出内訳

総務省「家計調査」(2023年)によると、高齢夫婦無職世帯の月々の支出内訳は以下の通りです:

  • 食料:約6.8万円(25.4%)
  • 住居:約1.6万円(6.0%)※持ち家の場合
  • 光熱・水道:約2.2万円(8.2%)
  • 保健医療:約1.6万円(6.0%)
  • 交通・通信:約2.8万円(10.4%)
  • 教養娯楽:約2.0万円(7.5%)
  • その他(被服、交際費など):約9.8万円(36.5%)

合計:約26.8万円/月

注意すべき点として、この統計には以下の費用が含まれていない、または少なく見積もられている可能性があります:

  • 介護費用(要介護状態になった場合の自己負担分)
  • 住宅リフォーム費用(バリアフリー化など)
  • 医療費の増加(年齢とともに病気のリスクが高まる)
  • 葬儀費用、墓地費用

老後資金の形成方法

1. iDeCo(個人型確定拠出年金)

iDeCoは、自分で掛金を拠出し、運用商品を選択して運用する私的年金制度です。 掛金が全額所得控除の対象となり、運用益も非課税、受取時も税制優遇があります。

  • 掛金上限:職業により月額1.2万円~6.8万円
  • 60歳まで引き出し不可(老後資金として確実に貯められる)
  • 運用商品:定期預金、保険、投資信託など

iDeCo公式サイト →

2. つみたてNISA / 新NISA

NISA(少額投資非課税制度)は、投資から得られる利益が非課税になる制度です。 2024年から新NISAが始まり、年間投資枠が大幅に拡大しました。

  • 新NISA年間投資枠:つみたて投資枠120万円 + 成長投資枠240万円
  • 非課税保有限度額:1,800万円(うち成長投資枠は1,200万円)
  • 非課税保有期間:無期限

金融庁「NISA特設サイト」 →

3. 企業型確定拠出年金(企業型DC)

企業が掛金を拠出し、従業員が運用する年金制度です。 企業によっては、従業員が掛金を上乗せできる「マッチング拠出」制度もあります。

4. 財形年金貯蓄

給与天引きで積み立てる制度で、元本550万円までの利子が非課税となります。 勤務先が財形制度を導入している場合に利用できます。

5. 貯蓄・定期預金

最も基本的な資産形成方法です。元本保証で安全性が高い一方、 現在の低金利環境では資産増加は期待できません。 緊急時の資金として、生活費の3~6ヶ月分は確保しておくことが推奨されます。

早期退職(FIRE)と資金計画

近年、FIRE(Financial Independence, Retire Early:経済的自立と早期退職)という 考え方が注目されています。一般的な定年(60~65歳)より早く退職し、 資産運用や副業などで生活していくライフスタイルです。

FIREを実現するためには、通常、年間生活費の25倍の資産を築くことが目安とされています。 これは「4%ルール」と呼ばれ、資産の4%を毎年取り崩して生活するという考え方です。

FIREの例

年間生活費が300万円の場合:

  • 必要資産:300万円 × 25 = 7,500万円
  • 年間取り崩し額:7,500万円 × 4% = 300万円

ただし、日本の場合は公的年金制度があるため、 完全な早期退職ではなく、セミリタイアや副業との組み合わせも現実的な選択肢となります。

よくある質問(FAQ)

逃げ切り計算とは何ですか?

現在の貯蓄額と退職後の収入・支出を考慮して、 老後資金が枯渇せずに人生の最後まで経済的に安定した生活を送れるかを判定する計算です。

老後資金はいくら必要ですか?

一般的には2,000万円程度と言われていますが、生活スタイルや年金受給額によって大きく異なります。 この計算機を使って、ご自身の状況に合わせてシミュレーションすることをおすすめします。

年金だけで生活できますか?

夫婦2人のモデル世帯で月額約22万円の年金受給が見込まれますが、 総務省の調査では月額約27万円の支出があり、月々5万円程度の赤字となります。 そのため、一定の貯蓄が必要となります。

何歳まで生きると想定すればよいですか?

日本人の平均寿命は男性81歳、女性87歳ですが、 長寿化が進んでいるため、90~100歳まで想定しておくとより安心です。

貯蓄が足りない場合はどうすればよいですか?

以下の対策が考えられます: ①退職までに計画的に貯蓄を増やす、 ②退職後も働き続ける(再雇用、パート等)、 ③生活費を見直して支出を減らす、 ④iDeCoやNISAなどの税制優遇制度を活用する。