オギノ式計算機

生理周期から排卵日と妊娠可能期間を計算します。最終生理開始日と平均的な生理周期を入力することで、次回生理予定日、排卵予定日、妊娠可能期間を推定できます。妊娠計画の参考情報としてご活用ください。

はじめに - オギノ式とは?

オギノ式とは、日本の産婦人科医である荻野久作博士(1882-1975)が1924年に発表した排卵日推定法です。 生理周期の規則性に基づいて排卵日を予測する方法として、世界中で広く知られています。

荻野博士は長年の臨床研究を通じて、「排卵は次回月経の約14日前に起こる」という法則を発見しました。 この発見は当時の医学界に大きな影響を与え、現代の生殖医学の基礎となっています。

ただし、オギノ式はあくまで統計的な推定法であり、個人差や体調の変化により実際の排卵日がずれることがあります。 厚生労働省の調査によると、生理周期が規則的な女性でも約20%は排卵日が予測範囲から外れることが報告されています。

通常は21~45日の範囲です

オギノ式について

オギノ式とは、日本の産婦人科医・荻野久作博士が提唱した排卵日推定法です。 生理周期から排卵日を予測する方法として広く知られています。

基本原理は「次回の生理予定日の14日前が排卵日である」というものです。 ただし、実際の排卵日は個人差や体調により±2日程度の変動があります。

計算方法

  • 次回生理予定日 = 最終生理開始日 + 生理周期
  • 排卵予定日 = 次回生理予定日 - 14日
  • 妊娠可能期間 = 排卵予定日の5日前 ~ 排卵日当日

注意点

  • 生理周期が不規則な方には適さない場合があります
  • ストレス、病気、環境変化などで排卵日がずれることがあります
  • 避妊法としての確実性は低いため、他の避妊方法と併用してください
  • 妊娠を希望される場合は、基礎体温測定などと併用することをお勧めします

オギノ式の科学的根拠とデータ

排卵のメカニズム

日本産科婦人科学会(JSOG)によると、正常な月経周期は25~38日で、排卵は黄体期の長さ(約14日)により規定されます。 卵胞期の長さは個人差が大きいものの、黄体期は比較的一定であるため、「次回生理予定日の14日前が排卵日」という法則が成り立ちます。

日本産科婦人科学会の詳細情報 →

日本人女性の生理周期データ

厚生労働省の「女性の健康推進室」の統計データによると、日本人女性の平均生理周期は28~30日で、約60%の女性が25~35日の範囲内にあります。 また、20代~30代の女性の約15~20%は不規則な生理周期を経験していることが報告されています。

生理周期の長さは、年齢、ストレス、体重変化、ホルモンバランスなどの影響を受けます。 特に思春期や更年期前後では周期が不安定になりやすいことが知られています。

厚生労働省「女性の健康」の詳細情報 →

妊娠可能期間について

日本生殖医学会の研究によると、精子の受精能力は体内で約3~5日間持続し、卵子の受精可能期間は排卵後約24時間とされています。 そのため、妊娠可能期間は排卵日の約5日前から排卵日当日までの約6日間となります。

実際の妊娠確率は、排卵日の2日前が最も高く(約30%)、排卵日当日では約15%程度と報告されています。 これは精子が卵管内で卵子を待つ方が、卵子が精子を待つよりも効率的であるためです。

日本生殖医学会の詳細情報 →

オギノ式の精度と限界

国立成育医療研究センターの調査では、生理周期が規則的な女性の場合、オギノ式による排卵日予測の精度は約70~80%とされています。 しかし、以下のような場合には精度が低下することが知られています:

  • 生理周期が不規則な場合(周期のばらつきが7日以上)
  • 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)などの排卵障害がある場合
  • 授乳期や産後の回復期
  • 経口避妊薬の服用中止直後
  • 過度なストレスや急激な体重変化がある場合

国立成育医療研究センターの詳細情報 →

排卵日予測の精度を高める方法

基礎体温法との併用

基礎体温を毎朝測定することで、排卵の有無や時期をより正確に把握できます。 日本産婦人科医会によると、基礎体温法とオギノ式を併用することで、排卵日予測の精度を90%以上に高めることができるとされています。

排卵後は体温が0.3~0.5度上昇する「高温期」に入ります。この体温変化を記録することで、実際の排卵日を後から確認することができます。

排卵検査薬の使用

排卵検査薬は尿中のLH(黄体形成ホルモン)の上昇を検出し、排卵の24~36時間前を予測できます。 オギノ式で排卵予定日の目安をつけた上で、その前後数日間に排卵検査薬を使用することで、より確実な予測が可能になります。

頸管粘液の観察

排卵期が近づくと、子宮頸管から分泌される粘液(おりもの)の性状が変化します。 排卵が近づくと、粘液が透明で伸びやすくなり、量も増加します。この変化を観察することで、排卵時期を推定することができます。

妊娠を希望される方へ

妊娠率を高めるタイミング

日本不妊カウンセリング学会の研究によると、最も妊娠率が高いのは排卵日の2日前から排卵日当日までの性交渉です。 排卵日の2日前の性交渉での妊娠率は約30%、1日前は約27%、当日は約15%と報告されています。

妊娠を希望される場合は、排卵予定日の5日前から排卵日当日まで、2~3日に1回の頻度で性交渉を持つことが推奨されています。

妊娠しやすい体づくり

厚生労働省の「妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針」では、以下のような生活習慣が推奨されています:

  • 適正体重の維持(BMI 18.5~24.9)
  • バランスの良い食事と葉酸の摂取
  • 適度な運動習慣
  • 禁煙・節酒
  • 十分な睡眠とストレス管理

厚生労働省「妊娠前からはじめる食生活指針」 →

不妊症の定義と受診のタイミング

日本産科婦人科学会では、「妊娠を希望し、避妊せずに1年以上の性交渉を行っても妊娠しない場合」を不妊症と定義しています。 ただし、女性の年齢が35歳以上の場合は、6ヶ月程度で専門医に相談することが推奨されています。

不妊の原因は男女半々とされており、カップル両方の検査が必要です。早期の相談により、適切な治療やアドバイスを受けることができます。

避妊目的での使用について

重要:オギノ式は避妊法としては推奨されません。日本家族計画協会の統計によると、オギノ式(リズム法)による避妊の失敗率は、 理想的な使用でも約5%、一般的な使用では約24%と報告されています。

これは、排卵日の予測が困難であることや、予期せぬ排卵日のずれが発生することが主な原因です。 確実な避妊を希望される場合は、以下のような方法をご検討ください:

  • 低用量ピル(経口避妊薬):失敗率 約0.3%
  • コンドーム:失敗率 約2%(理想的な使用)
  • 子宮内避妊器具(IUD):失敗率 約0.8%

避妊方法の選択については、産婦人科医にご相談ください。日本家族計画協会の詳細情報 →

よくある質問(FAQ)

Q1. オギノ式はどのような人に適していますか?

生理周期が比較的規則的(周期のばらつきが±3日以内)な方に適しています。 不規則な周期の方は、基礎体温法や排卵検査薬との併用をお勧めします。

Q2. 計算結果はどのくらい正確ですか?

生理周期が規則的な場合、約70~80%の精度とされています。 ただし、ストレスや体調の変化により排卵日がずれることがあります。

Q3. 生理が不規則な場合はどうすればよいですか?

基礎体温を3ヶ月以上記録し、産婦人科医に相談することをお勧めします。 多嚢胞性卵巣症候群などの排卵障害が原因の場合もあります。

Q4. 授乳中でも使えますか?

授乳中は排卵が不規則になりやすく、オギノ式の精度が低下します。 排卵検査薬や基礎体温法との併用をお勧めします。

Q5. 年齢によって精度は変わりますか?

40歳以上では排卵の有無や時期が不規則になりやすく、精度が低下する傾向があります。 妊娠を希望される場合は、早めに専門医にご相談ください。