交通事故慰謝料計算機

交通事故の入通院慰謝料を自動計算するツールです。入院日数と通院日数を入力するだけで、自賠責基準、任意保険基準、弁護士基準(赤い本基準)の3つの基準による慰謝料額を即座に算出します。休業損害の目安も表示されるため、総合的な損害賠償額の把握に役立ちます。弁護士監修の正確な計算式を使用しています。

はじめに - 交通事故慰謝料とは?

交通事故慰謝料は、交通事故により被った精神的苦痛に対する損害賠償金です。警察庁の統計によると、日本では年間約30万件の交通事故が発生しており、多くの被害者が慰謝料請求を行っています。(警察庁交通局)

国土交通省の自動車損害賠償保障制度の統計によると、2022年度の自賠責保険からの保険金支払総額は約5,900億円に上り、そのうち入通院慰謝料が大きな割合を占めています。慰謝料の算定には、自賠責基準、任意保険基準、弁護士基準(裁判所基準)の3つの基準があり、金額が大きく異なります。(国土交通省)

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基準により金額が大きく異なります。弁護士基準が最も高額です。

計算結果

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重要な注意事項

この計算結果は目安です。実際の慰謝料額は、事故の状況、傷害の程度、過失割合などにより変動します。 正確な金額については、必ず弁護士にご相談ください。

特に後遺障害が残る場合や死亡事故の場合は、別途後遺障害慰謝料や死亡慰謝料が加算されます。

算定基準について

1. 自賠責基準

自動車損害賠償保障法に基づく最低限の基準です。1日あたり4,300円(2020年4月以降)で計算されます。 入院日数は2倍でカウントされます。最も低い金額となります。

2. 任意保険基準

各保険会社が独自に定める基準です。自賠責基準より高額ですが、弁護士基準より低額です。 保険会社により異なりますが、自賠責の約1.2〜1.5倍程度とされています。

3. 弁護士基準(赤い本基準)

裁判所が採用する基準で、最も高額です。日弁連交通事故相談センター発行の「赤い本」に記載されている基準で、 弁護士に依頼することで獲得できる可能性があります。入院・通院期間に応じた定額制です。

慰謝料以外の損害賠償

交通事故の損害賠償には、慰謝料以外にも以下の項目が含まれます:

  • 治療費:入通院にかかった実費
  • 休業損害:事故により仕事を休んだことによる収入減少分
  • 逸失利益:後遺障害により将来得られなくなる収入
  • 通院交通費:病院への交通費
  • 入院雑費:入院中の日用品代など(1日1,500円)
  • 物損:車両修理費や代車費用

3つの慰謝料算定基準

日本における交通事故慰謝料の算定には、以下の3つの基準が存在します。日本弁護士連合会(日弁連)交通事故相談センターの資料によると、これらの基準により慰謝料額は大きく変動します。(日本弁護士連合会)

1. 自賠責基準(最低保障基準)

自動車損害賠償保障法に基づく最低限の基準です。国土交通省令により定められており、2020年4月1日以降の事故については、1日あたり4,300円で計算されます(それ以前は4,200円)。

計算方法:

  • 実治療日数(入院日数 + 通院日数)× 2
  • または、治療期間(入院期間 + 通院期間)
  • どちらか少ない方 × 4,300円

自賠責保険は強制保険であり、すべての自動車に加入が義務付けられています。しかし、支払限度額があり、傷害による損害は120万円、死亡は3,000万円、後遺障害は等級に応じて75万円〜4,000万円が上限となります。

2. 任意保険基準(保険会社基準)

各損害保険会社が独自に定める基準です。一般社団法人日本損害保険協会の指針に基づいていますが、各社で若干の違いがあります。

任意保険基準は公開されていませんが、一般的に自賠責基準の約1.2〜1.5倍程度とされています。保険会社との示談交渉では、通常この基準が提示されます。(日本損害保険協会)

ただし、保険会社は営利企業であるため、できるだけ低い金額で示談しようとする傾向があります。適正な賠償を受けるためには、弁護士への相談が推奨されます。

3. 弁護士基準(裁判所基準・赤い本基準)

裁判所が採用する基準で、最も高額です。日弁連交通事故相談センター東京支部が発行する「民事交通事故訴訟 損害賠償額算定基準」(通称「赤い本」)に記載されている基準です。

弁護士基準では、入院・通院期間に応じた定額制が採用されており、軽傷(むち打ち症など他覚所見のないもの)と重傷(骨折など他覚所見のあるもの)で金額が異なります。

軽傷の場合の目安(1ヶ月あたり):

  • 入院:53万円
  • 通院:19万円(通院1ヶ月目)〜 32万円(通院10ヶ月目)

弁護士に依頼することで、この基準での請求が可能となり、自賠責基準の2〜3倍、時には10倍以上の慰謝料を獲得できる場合もあります。

日本の交通事故統計

交通事故発生件数の推移

警察庁の統計によると、日本の交通事故発生件数は減少傾向にあります:

  • 2022年:約30万件
  • 2021年:約31万件
  • 2020年:約31万件
  • 2019年:約38万件

交通事故死者数も減少しており、2022年は2,610人と統計開始以来最少を記録しました。これは、車両の安全技術向上、交通取締りの強化、飲酒運転撲滅運動などの効果とされています。

自賠責保険の支払状況

国土交通省の統計によると、自賠責保険からの保険金支払状況は以下の通りです(2022年度):

  • 傷害:約70万件、約2,800億円
  • 後遺障害:約6万件、約2,500億円
  • 死亡:約2,600件、約600億円

1件あたりの平均支払額は、傷害で約40万円、後遺障害で約420万円、死亡で約2,300万円となっています。

弁護士への相談状況

日本弁護士連合会の調査によると、交通事故の被害者のうち、弁護士に相談・依頼する割合は年々増加しています。弁護士に依頼した場合、平均して示談金が約2〜3倍に増額されるケースが多いとされています。

特に、後遺障害が残るケースや死亡事故の場合は、弁護士への依頼が強く推奨されています。法テラスなどの公的機関を利用すれば、費用面での負担も軽減できます。(法テラス)

慰謝料請求の流れ

交通事故の慰謝料請求は、以下のような流れで進みます:

1. 事故発生直後の対応

  • 警察への通報(人身事故として届け出る)
  • 相手方の連絡先・保険会社情報の交換
  • 事故現場の写真撮影
  • 病院での診察・診断書の取得

重要:初診は必ず事故当日か翌日に受けましょう。時間が経過すると、事故との因果関係が認められにくくなります。

2. 治療期間

  • 定期的な通院と治療
  • 診断書・診療報酬明細書の保管
  • 交通費領収書の保管
  • 休業損害証明書の取得(必要な場合)

治療期間中は、医師の指示に従い、しっかりと通院しましょう。通院実績が少ないと、慰謝料が減額される可能性があります。

3. 症状固定・後遺障害認定

  • 医師による症状固定の診断
  • 後遺障害診断書の作成(必要な場合)
  • 損害保険料率算出機構への後遺障害等級認定申請

症状固定とは、これ以上治療を続けても症状の改善が見込めない状態のことです。通常、6ヶ月程度の治療後に判断されます。

4. 示談交渉

  • 損害額の計算
  • 保険会社との示談交渉
  • 示談書の作成・調印
  • 示談金の受領

保険会社からの最初の提示額は、通常、低めに設定されています。適正な金額を獲得するためには、弁護士への相談をお勧めします。

5. 訴訟(示談不成立の場合)

  • 弁護士への依頼
  • 訴訟提起
  • 裁判所での審理
  • 判決または和解

示談交渉で合意に至らない場合、訴訟を提起することができます。訴訟では、弁護士基準(赤い本基準)による高額な慰謝料獲得が期待できます。

その他の損害賠償項目

交通事故の損害賠償には、入通院慰謝料以外にも様々な項目があります:

積極損害(実際に支出した費用)

  • 治療費:診察料、手術費、入院費、薬代など
  • 入院雑費:1日1,500円(日用品、電話代など)
  • 通院交通費:公共交通機関、タクシー代(必要な場合)
  • 付添看護費:入院付添:1日6,500円、通院付添:1日3,300円
  • 診断書発行料:実費
  • 器具・装具費:車椅子、義足などの費用

消極損害(得られなくなった利益)

  • 休業損害:治療のため仕事を休んだことによる収入減少
  • 逸失利益:後遺障害により将来得られなくなる収入

休業損害は、「事故前3ヶ月の平均日額 × 休業日数」で計算されます。主婦(主夫)の場合も、家事労働の対価として休業損害が認められます(1日約10,000円程度)。

精神的損害(慰謝料)

  • 入通院慰謝料:入通院による精神的苦痛
  • 後遺障害慰謝料:後遺障害による精神的苦痛(等級により110万円〜2,800万円)
  • 死亡慰謝料:死亡による精神的苦痛(本人分 + 遺族分で2,000万円〜2,800万円)

物的損害

  • 車両修理費:修理可能な場合の修理費用
  • 買替差額:全損の場合の時価額
  • 評価損:修理後の価値低下分(通常、修理費の10〜30%)
  • 代車費用:修理期間中の代車レンタル費用
  • レッカー代・保管料:事故車の搬送・保管費用

過失割合と慰謝料

交通事故では、双方の過失割合により、受け取れる慰謝料額が変動します。日弁連交通事故相談センター発行の「別冊判例タイムズ」に、事故態様ごとの基本的な過失割合が示されています。

過失割合の例

  • 信号無視による事故:無視側100%
  • センターライン越え:越えた側100%
  • 交差点右折時の直進車との衝突:右折車80% vs 直進車20%(基本)
  • 追突事故:追突した側100%(停車中の車への追突)
  • 歩行者との事故:自動車側70〜100%(歩行者の過失も考慮)

過失相殺の計算

例:総損害額が300万円、被害者の過失割合が20%の場合

受け取れる金額 = 300万円 × (100% - 20%) = 240万円

過失割合は示談交渉の中で最も争われる点の一つです。不当に高い過失割合を主張された場合は、弁護士に相談することをお勧めします。

過失割合を有利にするポイント

  • 事故現場の写真・動画の保存
  • 目撃者の確保・証言録取
  • ドライブレコーダー映像の保存
  • 警察の実況見分調書の取得
  • 交通事故証明書の取得

弁護士に相談すべきケース

以下のようなケースでは、弁護士への相談を強くお勧めします:

重傷・後遺障害のケース

  • 骨折、脊髄損傷、脳挫傷などの重傷
  • 後遺障害が残る可能性がある
  • 後遺障害等級認定を受けた

後遺障害が残る場合、適切な等級認定を受けることが重要です。弁護士は医師との連携により、適切な診断書作成のサポートや異議申立てを行います。

高額請求が見込まれるケース

  • 死亡事故
  • 治療費が高額(数百万円以上)
  • 休業期間が長期(6ヶ月以上)
  • 高収入者(年収1,000万円以上)の被害

弁護士基準を適用することで、数百万円〜数千万円の増額が期待できるケースもあります。

示談交渉が難航するケース

  • 過失割合で争いがある
  • 保険会社の提示額が不当に低い
  • 相手方が無保険
  • ひき逃げ事故

弁護士費用について

多くの自動車保険には「弁護士費用特約」が付帯しています。この特約があれば、弁護士費用(通常300万円まで)が保険でカバーされ、自己負担なしで弁護士に依頼できます。

特約がない場合でも、完全成功報酬制の弁護士事務所や、法テラスの民事法律扶助制度を利用することで、費用負担を抑えることができます。

よくある質問 (FAQ)

慰謝料はいつもらえますか?

通常、治療が終了し、示談が成立してから2週間〜1ヶ月程度で振り込まれます。示談が成立するまでの期間は、軽傷で3〜6ヶ月、重傷や後遺障害がある場合は1年以上かかることもあります。

自賠責基準と弁護士基準でどれくらい違いますか?

一般的に、弁護士基準は自賠責基準の2〜3倍の金額となります。例えば、入院1ヶ月・通院6ヶ月のケースでは、自賠責基準で約90万円、弁護士基準で約200万円程度となります。

主婦(主夫)でも休業損害はもらえますか?

はい、もらえます。家事労働も経済的価値があるとされ、1日あたり約10,000円程度の休業損害が認められます。ただし、家事ができなかった日数を証明する必要があります。

物損事故から人身事故に切り替えられますか?

事故後早期(通常10日以内)であれば、診断書を警察に提出することで切り替え可能です。ただし、時間が経過すると因果関係の証明が難しくなるため、少しでも痛みがあれば早急に病院を受診し、人身事故として届け出ることが重要です。

後遺障害等級認定はどうすれば受けられますか?

症状固定後、医師に後遺障害診断書を作成してもらい、損害保険料率算出機構に申請します。認定には通常1〜2ヶ月かかります。等級は1級(最重度)から14級(最軽度)まであり、等級により慰謝料額が大きく異なります。

示談書にサインする前に注意すべきことは?

示談書にサインすると、原則として後から増額請求できません。以下の点を必ず確認しましょう:①すべての損害項目が含まれているか、②金額は適正か、③後遺障害について留保条項があるか。不安な場合は、サインする前に弁護士に相談することをお勧めします。